北広島市にて老後破綻任意売却のご相談をさせていただきました。
相談者のE様は現在72歳、ご夫婦で一戸建てにお住まいになられております。
平成5年に新築をした住宅は、住宅金融支援機構にて2,500万円の住宅ローンを借り入れし、返済年数は25年。
毎月9万円程度の返済をしております。その他の借り入れはございません。
途中から住宅金融支援機構に返済年数を10年延長していただきましたが、金利は当初高い金利のまま、
現在の残債は1,200万円程度残っております。
定期的に修繕もされており、大事にお住まいになられておりましたが、数年前から奥様が大病を患い、
入院費や通院費などに貯蓄を切り崩して生活しておりました。
既に貯蓄は無く、住宅ローンも5ヶ月滞納しております。
滞納分の一括支払いを求められておりますが、支払いは出来ません。
また、一般市場で売り出しをかける時間が無く、期限の利益の喪失が迫っております。
E様には子供が2人おりますが、2人とも遠方におり、同居や生活費の援助は出来ないと断られたそうです。
子供から任意売却という方法があることを聞き、当社にご相談をいただきました。
E様ご夫婦は、年金を受給しておりますが、生活費は切り詰めており全く足りておりません。
奥様が病気とのこともあり、アルバイトやパートもしておりません。
当初、リースバックのご提案もさせていただきましたが、既に70歳を過ぎたご夫婦には一戸建ては広すぎる事、除雪も年々厳しくなってきたと
お話しされておりました。
お2人で賃貸へ引越し、その後は生活保護を視野に検討をしております。
引越し費用もございませんので、売却経費から捻出をしなければなりません。
E様のように老後破綻には様々な要因が深く係わっておりますが、当社では病気による住宅ローンの支払い不能という方が一番多いご相談です。
「身体が元気なら働いて返していけたのにな、本当に情けないよね。」
E様はそのようにお話をされました。
もし、E様の子供が任意売却という売却方法があることを調べなかった場合、競売にかかっていかたもしれません。
売却がスムーズに成功し、E様ご夫婦の不安がひとつひとつ解決できる日が早く来ることを願います。